●本書は、弁護士研修センター運営委員会主催の「金融商品取引法専門講座」の講義内容をまとめたものです。
●「金融取引法」概要、会社法との関連性について解説。
●今後増えるであろうと予測される虚偽記載や不実記載があった場合、投資家によって起こされる証券訴訟についての対応について解説
●不公正取引の現状を紹介し、件数が急増している課徴金制度についても詳しく解説
●公開買付け、大量保有報告書、そしてインサイダー取引を中心としたM&Aに関する金融商品取引につき、設例によって解説
●金融商品・サービスについてのトラブル解決の手助けをする金融ADR機関の業務及び役割について紹介
●証券監督行政の古くからの変遷、最近の証券会社の損益の状況、金融商品取引法上の行為規制等について解説
「シリーズ弁護士専門研修講座」とは…
弁護士大増員時代の到来に備え、弁護士のスキル・アップ、業務の専門化を推進することを目的として、東京弁護士会弁護士研修センター運営委員会の主催で定期的に連続講座を行っています。本シリーズはその連続講座の講義録です。
内容は、単なる講義録としての域を超え、弁護士が実際に使える実務書として、高い専門性と講義形式のコンパクトさを兼ね備えた内容です。
講師陣には最前線で活躍している弁護士・裁判官・学者・実務家等を起用しています。
目次
1 金融商品取引法の構造と会社法との交錯
2 開示と虚偽記載
3 不公正取引と課徴金
4 M&Aと金融商品取引法
5 金融ADR機関の業務と役割―金融ADRと消費者保護
6 業者規制と金融商品取引法の課題―金商法上の行為規制と証券監督行政